たばこが赤ちゃんに与える影響って具体的にどういうものなの?

たばこを日常的に吸っていた人は、妊娠を機に禁煙する、というのは厳しい事だったかもしれません。いざ出産をしてようやく吸えるかな、と思っても、授乳するようになればまた「たばこはNG」って言われてしまうんですよね。たばこが赤ちゃんに良くないとは聞きますが、実際たばこを吸った後の授乳で赤ちゃんにどのような影響があるのかということは、具体的に知らない人も多いのではないでしょうか。

たばこが赤ちゃんに与える影響、その1つは母乳中にたばこのニコチンが移行してしまうという点ですね。ニコチンを摂取してしまった赤ちゃんは嘔吐や下痢などニコチン中毒の症状を起こしてしまうことがあるんです。じゃあどのくらいの量なら大丈夫なの?と思うかもしれませんが、ニコチンに対する許容量というのは赤ちゃん1人1人で違うものです。ですから、どのくらいなら大丈夫ということは簡単に言うことは出来ないのです。ですが、ニコチンが赤ちゃんによって良いものではない、というのは明らかです。授乳期間は長くても2年ほどでしょうから、その間できるだけ禁煙生活を送っていただくことをオススメします。

ただ、どうしても喫煙しなければ落ち着かないという人もいるでしょう。禁煙のための薬もありますが、これは妊娠・授乳中は摂取することが出来ない薬になっています。どうしても吸いたいと思ったら、喫煙後2・3時間程度間隔をあけてから授乳するようにしてみましょう。これも医師によって見解が違っていて、数日空けた方が良いと言う先生もいます。出来れば避けた方が良い、というのは確かなのです。絶対に大丈夫ということが言えないのですが、最終的にはママの判断になってしまいます。

母乳中にニコチンが移行する以外にもNGな理由があります。それは、副流煙による受動喫煙によって赤ちゃんの心肺に悪影響を与えてしまう事、そしてたばこの誤飲の可能性があるという事ですね。まだ赤ちゃんが動かないうちは良いかもしれませんが、生まれて数か月たつと寝返りしたりハイハイしたりして動きまわるようになります。どんなに気をつけていても、いろいろなものを口に入れてしまう時期です。そして、誤飲の中でもたばこは必ず上位にありますから、たばこを置かない環境というンが大切なんですね。たばこを控えなければいけないのはつらいかもしれませんが、赤ちゃんの為に数年間だけでも禁煙生活を送るようにしたいですね。