授乳中に卵と牛乳を摂ると赤ちゃんもアレルギーになる!?

授乳中に食べたもののせいで赤ちゃんがアレルギーになるって聞いたことはありませんか?例えば卵や牛乳ですね。アレルギーになっちゃうと食べ物の制限が色々出てきてかわいそうだし大変ですよね。アレルギーにならないように気を付けたい!ってママが考えるのは当然です。授乳中も母乳から卵や牛乳の成分は赤ちゃんに渡りますから、授乳中から卵や牛乳を控えておけばアレルギーにならない、って考えるかもしれませんが、実はその因果関係は証明されているわけではないんです。

確かに、母乳から卵や牛乳の成分は赤ちゃんに渡りますが、アレルゲン物質は抗体によってブロックされるので、実は、卵や牛乳を絶たなくても大きな影響はないだろうと言われています。そして、ある研究では卵や牛乳を授乳中に摂ったママの赤ちゃんの方がアレルギーが出ない傾向にある、なんていうデータもあるんですね。卵や牛乳を絶っているママの赤ちゃんの方がアレルギーになる可能性が高いんだっていう、ちょっと信じられないデータになっています。

このデータは数値だけ見るのと、その背景を考えるのとで受け取り方が変わってくるものです。授乳中から卵や牛乳を絶つということは簡単なことではありません。卵や牛乳そのもの以外にも多くの食品に使用されていますから、それを意識して絶っているというママは少数でしょう。そして、それが出来るママというのは、ママ自身がアレルギーを持っている場合だとも考えられます。アレルギー体質は遺伝すると言われていますので、ママがアレルギーだと赤ちゃんもアレルギーになる可能性がある、ママはアレルギーだから卵や牛乳を絶っていても赤ちゃんも体質的にアレルギーになってしまう、っていう事が予想されます。

データを鵜呑みにして卵や牛乳を摂らないと赤ちゃんがアレルギーになる!?なんて誤解をしないように気を付けたいですね。ただ、食べ過ぎればその分赤ちゃんに渡ってしまう成分も増えますから、アレルギーを引き起こしてしまう要因にならないとは言い切れません。授乳中に食事に気を付けるのは大切ですが、片寄ることなく色々な栄養をバランスよく摂ることが大切です。旬のものを食べることもおっぱいにとって良いことですね。いつも決まったものを食べるだけではなく、より多くの食品から栄養を摂ることでおっぱいの質も良くなるんです。