授乳時の飲酒、どこまでOK?赤ちゃんへの影響は?

授乳時にどうしても気になってしまう事は多いでしょうが、その上位に飲酒していいのかダメなのか、ということが挙げられます。妊娠前までお酒が好きだった人は特に気になるでしょう。お酒はリラックス効果があるのも確かですから、それが妊娠中はもちろん授乳中も引き続き飲めないっていうのはキツイなって感じる人も多いでしょう。授乳中の飲酒は絶対ダメなのか、それとも少しなら良いのか、はっきり知りたいところですが残念ながらコレが正解!という答えは確立していないのが現状です。

授乳中の飲酒がNGだとされているのは、おっぱいを介して赤ちゃんにアルコールを与えてしまうためですね。おっぱいの中にアルコールが入ってしまうこと、これは間違いありません。ただ、それがどのくらいの量なら赤ちゃんに影響してしまうのか、ということがはっきりと証明されていないのです。ですが、大人でも飲酒が全くできない体質の人、どれだけ飲んでも大丈夫な人がいますよね?それは実際飲んでみなければ分かりません。大人だったら対処のしようもありますが、自分の状況を人に伝える手段を持たない赤ちゃんはそれが分からないのです。だから控えましょう、って言われているんですね。

とは言っても、赤ちゃんへの影響がはっきりとわかっていない状況でママに対して絶対的なNGを出すのも酷かもしれません。産科の先生によっては飲酒にOKを出している先生もいます。ただし、量は控えめですけどね。飲酒しないことによってママにストレスが溜まってしまえば、それは赤ちゃんにとって好ましくありません。たまに飲むコップ1杯、缶1本のお酒が、ママのストレス解消になって赤ちゃんのお世話を頑張ることが出来るのであれば、それは良いことだと考えられているのです。

それでも不安だ、という人は飲酒してから授乳するまで時間を空けるという方法があります。飲酒をしておっぱいにアルコールが出てくるまで、早ければ5分程度だと言われています。そして、おっぱいへのアルコール値が最大になるのが飲酒後1時間、その後は徐々にアルコール値が減少して、2・3時間経過すればほぼなくなるそうです。つまり、飲酒後4・5時間経過して授乳するようにすれば、赤ちゃんへの影響は最小限に抑えることが出来るという事ですね。ただし、飲酒するとおっぱいの味が悪くなると言われていますので、赤ちゃんの飲む量も少なくなってしまうかもしれません。一度悪くなった味は次におっぱいが作られるまで変わることはありませんから、気になるようであれば一度絞ってしまって赤ちゃんにはミルクを上げるようにしてみるのも良いですね。